4月の中頃に、さる商業施設の駐車場で、縁石か何かにバンパーの下部をこすって、塗装が剥がれてしまった。
丁度、整備の時期だったので、ディーラーにクルマを持ち込んで聞いてみたら、タッチアップペイントの在庫がないとのことで、注文をすることに。あわよくばついでに直してもらおうと思っていたが、当てが外れた。
面白そうなので、DIYで補修してみることに。
ディーラーのすぐそばにあるホームセンターでいろいろ購入。この手の補修用品は、Soft99とHoltsが殆どだが、Soft99を選択。
脱脂用のシリコンオフシート。
バンパープライマーとバンパーパテ(薄付け用)
左から、プラサフ、タッチペン(Soft99)、タッチペン(純正)Soft99のサイトで探してみたが、ホンダのルナシルバーメタリックという色は、いわゆる缶スプレー塗料としては存在せず、タッチアップペイントのみがある。
純正のタッチアップペイントも購入したのだが、後述のエアータッチには取りつかないので、将来の引掻き傷とか用に取っておくことにする。
エアータッチ(タッチペン用スプレーアダプター)と専用仕上げスプレー。塗料がタッチアップペイントしかないことが分かったので、WEBでの評判等も参考にして、エアータッチを購入。(生来不器用につき、タッチアップを筆塗りでやったら、悲惨なことになりそうだったので)
一通り購入してから帰宅して、クルマの中を探してみたら、以前乗っていたクルマの時に購入したと思われる補修部品が出てきたので、これも使いどころがあったら利用することに。
コンパウンドのトライアルセットと、脱脂用のシリコンオフスプレー、マスキングテープ。
耐水ペーパーのセット(下側)、上側のものは木工用として調達したものの一部。
補修の仕方については、WEBで調べてみると、やたら沢山の情報が。
もちろん、Soft99のサイトには、「補修ナビ」とかの、しっかりした情報が記載されているが、一番参考になったのは、「素人洗車shokun」というサイトの「バンパーのガリ傷」という記事。①から④まであります。(丁度良いことに、パテ埋め>プラサフ>エアータッチで塗装 の内容になっていました)
この記事の良いところは、失敗談、やり直しの情報、素人のドキドキ感 が満載なところ。メーカーのサイトでは、失敗談は掲載してませんから。
で、準備ができたところで、作業開始。
あとから気が付いたのですが、肝心の最初の傷の写真がない。
なので、パテ埋めをしたところの写真を掲載。
この写真のパテ埋めしているところが、薄くですが、塗装が削られて下地の黒色が露出してました。
パテ埋めの前に、当然、擦り傷部分の平滑化を行っていますが、耐水ペーパーの#150と#240を使って水研ぎしました。平らになっているかどうかは、指の腹で触って確かめています。バンパー素材は多少弾力があるようなので、研ぐときの力加減も気を使う必要があります。
パテ埋めに際しては、シリコンオフのシートで脱脂>傷部分にバンパープライマーを吹き付け>バンパーパテを盛りつけ の順で行いました。
気になったのが、シリコンオフシートの匂い。結構強烈です。使い終わったら、放っておかないで、すぐ袋にでも入れておいた方が良いです。
あと、バンパーパテ(薄付け)ですが、結構硬化が早くて、塗ったそばから固まっていきます。なので薄く塗って、重ね塗りで厚さ調節ということはほぼできませんでした。それよりは、最初から厚めにたっぷり塗って、次工程の水研ぎで厚さ調節を目論んだ方が良いように思えます。
パテ埋めが終了したら、次にプラサフを吹き付けます。Soft99に問い合わせた返答では、「タッチアップペイントは、普通のスプレー塗料と違って、下地への食いつきが良いので、パテ埋めが終了したらその上から塗装して大丈夫です」とのことだったのですが、パテ盛りの平滑さにいまいち自信がなかったのと、上記で紹介した参考サイトでの例が、プラサフを吹いていたこともあり、実施することにしました。
パテが完全に乾くまで、一日おいてから、改めて シリコンオフシートで清掃>マスキング>バンパープライマーを吹き付け>プラサフ吹き付け の順で実施しています。(乾燥時間を取りながら、3回位重ね塗りしています。)マスキングのシートは、クリーニング店から帰ってくる洗濯物についてくるカバーのビニールシートを有効利用しています。写真では見にくいですが、下側(地面側)にもシートを貼って、地面に吹き付けが行かないようにしています。
プラサフを吹き終わって、乾燥後、水研ぎを終了した後の写真です。指の腹で触って、周囲との段差が感じられない位にはしたつもりです。パテ埋めもそうですが、水研ぎをしてどの程度までの平滑さで良しとするかというのが、アマチュアのDIYと、プロとの境目だと思います。プロの方も初回はアマチュアだった筈ですし、何回も経験を重ねながら力加減とかのテクニックが上達していくものだと思います。なにせ、この場合は初めての経験ですので、無理な仕上がりは求めず、自己責任の自己判断に依ることにしました。
プラサフの処理を終了してから1日おいて、タッチアップペイントをエアータッチで上塗りしました。シリコンオフシートで清掃>マスキング>バンパープライマー吹き付け>エアータッチで上塗り の順で実施しています。上塗りで、プラサフ面が隠れるようになったら終了です。(こちらも、乾燥時間を取りながら、3回位重ね塗りしています。)どこで終了とするかというのも、自己責任で自己判断で行います。最後に、エアータッチ専用の仕上げスプレーを、やや広範囲にスプレーしています。(写真ではわかりませんが、下向きの面では、多少塗料の垂れが生じてしまっているようです。鏡を持って行って、近くで見ないと分かりませんが)
エアータッチで塗装した部分は、他の塗装面と違って、ざらつきがありますが、これについては、塗料が完全に乾燥するまで、1か月くらい経ってからコンパウンド等で処理をすることが必要なようです。ざらつきを気にしてワックスを塗ってしまうと、塗料の乾燥を妨げることになってしまうとのことです。
以上で、バンパー傷の補修DIYは一応終了ですが、塗装って奥が深そうです。
水研ぎの力加減、平滑さの感触、プラサフなり塗料なりの塗り重ね加減 等々、経験を重ねれば重ねるほど、上手に、要領よくなっていくのだろうな と改めて感じた次第です。